2009年02月26日
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監督:リー・タマホリ
キャスト:ニコラス・ケイジ,ジュリアン・ムーア,ジェシカ・ビール,トーマス・クレッチマン
ラスベガスの小さなクラブでマジシャンをしているクリスは、未来を予知する能力を隠し持っていた。
一方、ロサンゼルスのどこかに核爆弾が仕掛けられ、アメリカ全体が2時間以内に壊滅する危機にさらされる。
FBIのカリーはクリスに協力を依頼するが、彼が予見できるのは自分の身の回りに起こるほんの2分先の未来で……。
父が見たい見たいと騒ぐので、一緒に見ました。
いまいち気が入っていなかったのですが、はじまって早々に出てきたおじいちゃんの顔を見て、親子びっくり。
なんとピーター・フォークじゃないですか。
「コロンボだぁ!」と大喜びの父でしたが、ほんとにちょい役で、二度と出現しませんでした。
がっかりです。
ジュリアン・ムーアといい、もったいないキャストですね。
「駄作の女王」と呼ばれる(でもそこが好きなの)ジェシカ・ビールも可愛かった。
恋人の飲み物に睡眠薬を入れるよう唆され、躊躇いながらも入れてしまうが、彼が飲む直前に「やっぱりできない!」と抱きつくシーンにきゅんときました。
これはジャスティンも惚れちゃうわ。
映画とはいえ、ニコラス・ケイジと恋人役っていう設定に現実味がなさすぎるというのも、ストーリーになかなか入りこめない原因のひとつだと思いました。
ケイジの妻もマジックショーの客という役でちらっと出演。
映画の内容にはとくに触れませんが、とにかく突っこみどころ満載なので、ギャグじゃないものをギャグとして受け止めるひとが見るのがベストかと思います。
2009年01月28日
ストリッパーVSゾンビ

監督:ジェイソン・M・マーフィ
キャスト:リアナ・ツマネン,ジェシカ・バートン,ホリー・ウィンナード,アンソニー・ヘーデン
新薬の実験によって生み出されたゾンビたち!
ヤツらは売春婦を触媒とし、次々とその数を増殖させていく。
僅かに生き残った人々がゾンビ溢れる街を駆け抜け、やっとの事で逃げ延びた場所。
そこは男の夢のパラダイス=ストリップクラブだった!
ストリッパーのみなさんが決死のサバイバルを繰り広げるセクシー・スプラッターです。
昨年は「ゾンビストリッパー」なんてものも出ましたが、流行っているの?
もちろん、劇場公開はされていません。
しちゃだめ。
スケート場から選手とコーチが雑談しながら出てきてゾンビの襲撃にあうというシーンからはじまるのですが、そのスケート場の名前が「ロメロスケート場」で、思わずにやりとしてしまいました。
絶対に趣味でつくっているんだろうな。
お金の無駄遣いをしおって。
でも愛情は大事です。
その後の展開は、これ以上説明する必要ないでしょう。
「キディキディキディ……」なんていいながらゾンビだらけの室外にのこのこ出ていってやっぱり食べられてしまったり、仲間たちから離れて乳くりあっているところにゾンビが現れたりといった具合に、「ちょっとは必死になって考えろよな」といいたくなるようなもんばかりですが、「しょうがないじゃん、B級なんだから。辻褄あわせたいならハリウッド映画見ればぁ」とでもいうようなあっさりした居直りが見えて、好ましいです。
ストリッパーのお姉ちゃんたちはなかなか粒ぞろいだし。
この不景気な時代にこういう映画を見ると、心が和みます。
2009年01月27日
凶悪海域 シャーク・スウォーム

監督:ジェームズ・A・コントナー
キャスト:ダリル・ハンナ,ジョン・シュナイダー,アーマンド・アサンテ
「ジョーズ 3」の撮影監督を務めたジェームズ・A・コントナーが贈るパニックムービー。
悪徳企業が巨大リゾート施設を建設中、産業廃棄物が海に流出。
近辺に生息するサメはたちまち凶暴化し、ビーチを訪れた観光客に次々と襲い掛かる。
撮影監督がメガホンを手にするとろくなことにならないというのの典型。
ダリル・ハンナとジョン・シュナイダーが出てるんで見ましたが、途中で寝そうになってしまいました。
緊張感がなさすぎるんだもん。
たくさんひとが行方不明になっているっていうのにだれも騒がないし、砂浜に打ち上げられたサメの死体の口に手を入れようとして腕もがれるし。
だから、ちょっとは必死になって考えようよう。
サメは群れになってはいるけど、1匹1匹はそれほど巨大でもなく、死にかたもわりとふつうなので、テンションも上がらない。
話の合間合間に脈絡もなくいくつもそういう場面を挟んでいるので、サメの食事シーンのカタログのようになっています。
それを前後編にわけて164分も見せられるわけですから、こりゃけっこう凶悪ですよ。
そういえば、ダリル・ハンナは引退宣言してませんでしたっけ?
シー・シェパードの捕鯨反対船に同乗するというニュースを、この間見た気がします。
「日本と闘う」とおっしゃっていました。
すこし悲しい。
サメはたぶん関係ないよね。
この作品ではやさしくて芯のつよい母親という役柄でしたが、なんとなく、わたしのなかではあばずれっぽい役のイメージだったので(エル・ドライヴァーやハードキャッシュのせいかも)、白いワンピースを着て浜辺を歩く彼女の姿に違和感をおぼえてしまいました。
2009年01月24日
バンテージ・ポイント

監督: ピート・トラヴィス
キャスト:デニス・クエイド, マシュー・フォックス, フォレスト・ウィッテカー,シガニー・ウィーバー
スペイン・サマンカ、マヨール広場。
国際テロ対策の首脳会議が開催される会場にて、アシュトン米大統領への狙撃事件が発生。
事件の鍵を握る重要な目撃者は8人いたが、彼らが異なる地点・立場から見たものは違っていた。
現場にいたシークレット・サービスのトーマス・バーンズは、事件の裏に隠された真相をたった1人で追いはじめるが……。
ふたつつづけてメジャーどころがきたもんでびっくりなさった方がいるかもしれませんが、わたしだってまともな映画も見ます(ふだん見ているものがまともじゃないってわけでもない)。
あらすじと実際の内容が若干ちがっているような気もしますが、それでもおもしろかったです。
こういう有名な作品を見て、「ウム、おもしろいデシ!(坂東齢人の真似)」と唸ってしまったのは久しぶりでした。
キャストもスタッフも腕利きばかりだから、安心して見ていられます。
シガニー・ウィーバーをちょびっとしかつかわない贅沢!
フォレスト・ウィッテカーの微妙な表情の変化もぐっときます。
すこしずつ謎が解かれていくのと同時に新しい謎が生まれる独特のパターンもいいですね。
「ユージュアル・サスペクツ」好きなひとはたぶんあうんじゃないかと。
あれほどの衝撃はないかもしれませんが、気持ちよく見られるので、ひとにおすすめしやすい作品です。
2009年01月22日
フィクサー

監督: トニー・ギルロイ
キャスト: シドニー・ポラック, ジョージ・クルーニー, トム・ウィルキンソン, ティルダ・スウィントン
NYの大手弁護士事務所に勤めるマイケル・クレイトンの専門は不始末をもみ消すこと。
そんな仕事に嫌気が差していたとき、大規模集団訴訟を担当中の同僚弁護士アーサー・イーデンスが、依頼人の農薬会社U・ノース社を裏切る行動に出る。
マイケルは事態の収拾に乗り出すが、アーサーは訴訟を覆す恐るべき秘密を握っていた。
昨年のアカデミー主要部門最多ノミネートで、ティルダ・スウィントンがアカデミー賞助演女優賞を獲得なすった作品ですから、見なきゃいけないなとは思っていたのですが、ここのところアホっぽい映画ばかり見ているので、いまいちついていけませんでした。
ティルダさまの演技は最高に素晴らしかったけど。
トム・ウィルキンソンもよかった。
社会派の映画ではあるけど、物質的なできごとよりも、人間の心の裡での葛藤が描かれていました。
しかし、主人公のマイケル・クレイトンには最後までまったく感情移入できませんでした。
ジョージ・クルーニーという役者さんが苦手という個人的な問題もあると思うけど(「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のゲットー兄はかっこよかったけど)。
原題がまんま「MICHAEL CLAYTON」となっているだけに、良心の呵責だったり苦悩だったり、この人物の内面に迫るものであるはずなんですが、見ていてどうにも身が入りません。
むしろ、失脚や家庭崩壊などの描写がちょっと疎ましいかも。
プレッシャーに喘ぐスウィントンと精神が崩れて異常な行動に出るウィルキンソンに囲まれて影が薄くなってしまったのか、製作総指揮も兼ねるクルーニーが気を入れすぎたのか。
スーパーA級ハリウッド映画としては、すこし寂しかったかなと思いました。
2008年12月27日
スピーシーズX

監督:マット・ヘイスティングス
キャスト:コリー・セヴィエール, エリアス・タフェキス,ステファニー・フォン・フェッテン
ホラー、アクションという人気ジャンルに、セクシー&エロティックな要素をふんだんに散りばめたハイクオリティ作品。
男たちの憧れの的であるセクシーなブロンド女子大生たちは、実は種の保存のために地球にやって来たエイリアン軍団だった。
種の保存のため、セクシーな女に化けて地球にやって来たエイリアンと、正体を知った童貞学生の命とプライドをかけた戦いが始まる!
そういうあらすじではありますが、童貞なのは主人公の親友だけで、主人公はそれなりにやっています。
元彼女とか無駄に出てきたりしてちょっと鼻につく奴。
そこ行くと、童貞のお友達はどこまでもキュートです。
そうです。先日見たイカ映画に出ていたエリアス・タフェキスくん。
気になってしかたがなかったので、数少ない出演作のなかから見てみました。
もちろん、スピーシーズのシリーズとはまったく無関係の作品で、配給会社が勝手に邦題をこしらえたものです。
しかし、エイリアンの特徴といい、話の流れといい、確かにスピーシーズそっくり。
レベルはまあだいぶ落ちますが。
このあとも、「スピーシーズXX」なんて出てたりするんですよ。
なんという節操のなさ。
思えば、一番最初の「スピーシーズ」は、マイケル・マドセンにベン・キングズレー、フォレスト・ウィテカーと、かなり豪華な顔ぶれだったんですよね。
ナターシャ・ヘンストリッジもセクシーだったし。
こうまでになると、そんなことも忘れてしまいそうになります。
話をXのほうにもどしますが、これはこれで楽しめました。
エリアスくんはやっぱり可愛かったし。
イカのときはロン毛だったので、ノーマン・リーダスに似てると思ったのですが、このときは坊主頭で、映画のなかでも「イライジャ・ウッドみたいね」といわれていました。
確かに似てた(笑)。
童貞エリアスくんの純真でまさに穢れを知らない心(と体)に、凶悪だったはずの女エイリアンが徐々にほだされ、しまいには彼を愛しく思うようになっていってしまう過程は、なかなかきゅんときます。
ひとつになりたいとお互いに願いながらも、それは彼の死を意味する行為であり、葛藤するエイリアンにちょっと感情移入してしまったり。
もちろん、エロもアクションもありはしますが、全体的には純愛のお話なのですね。
ちがうかな。
2008年12月26日
ブラックサイト

監督: グレゴリー・ホブリット
キャスト:ダイアン・レイン,ビリー・バーク,コリン・ハンクス,ジョセフ・クロス
競技場近くの駐車場で誘拐された男が、ウェブサイト「Kill with me」上で公開殺害された。
画面上に掲示されるアクセス数のカウントとともに薬物が増量され、じわじわと死に至る状況を刻一刻と中継するという残忍な犯行だった。
FBIネット犯罪捜査官のジェニファー(ダイアン・レイン)が捜査を開始するも、第二の犯行が実行され……。
最近、インターネット関連の事件を描いた映画が増えましたね。
サイバー・サスペンスっていうらしいです。
そのまんまです。
「真実の行方」のグレゴリー・ホブリットの久しぶりの作品ということで、楽しんで見させてもらいました。
やはり、日頃からB級ばかり見ているので、演出もカット割りも役者の演技も、とにかくすべてが素晴らしく見えます。
かといっていつまでも記憶に残っているかというと、実はそうでもないのですが。
殺人の手法はかなり手がこんでいて、流行のゴア的な楽しみかたもできます。
グレゴリー・ホブリットならではなのか、とっても上品な印象。
そして、ダイアン・レインが美しいです。
年齢を重ねてもこんなに魅力的だなんて、素晴らしい。
女のはしくれとして、見習いたいです。
ラストちかくはおばちゃん大暴れって感じだったけど、だからこそ逆に応援したくなります。
2008年12月20日
クライモリ デッド・エンド

監督:ジョー・リンチ
キャスト:エリカ・リーセン,ヘンリー・ロリンズ,テキサス・バトル
傑作スプラッターホラー『クライモリ』の第2弾。
サバイバルゲームで勝ち抜くと賞金10万ドルが獲得できるTV番組の撮影で、“アポカリプス(=黙示録)”と称される森の中に選ばれた6人の若者が集結。
だがそこは、恐るべき人喰い一家の棲む森だった。
「クライモリ」の続編ということで、遅くなりましたが、いちおう、見ました。
なぜかわたし、マシュー・カリー・ホームズと相性がいいんですよ。
よく出会うんで、顔と名前をおぼえてしまった。
おなじ日に見た「ブラックサイト」で、ダイアン・レインの上司役を演じていた俳優さんが彼にそっくりでした。
20年後って感じ。
それはともかく、デッド・エンドです。
エリザ・デュシュク、エマニュエル・シューキーなど、美男美女が揃っていた前作に較べると、ルックス的にはちょっと落ちたかな。
でも笑いとエロはパワーアップしていました。
食人一族同士のセックスや出産といった不快極まりないシーンもふんだんに盛りこまれています。
個人的には、「スリザー」を抜き、2008年のいい意味で不愉快ランキング1位です。
元軍人のおっさんがトロくて、まんまといらつかされた。
全体的にすごく軽薄で、楽しんでつくっていることがよくわかったので、好感が持てました。
人食い系はもともと好きだし。
しかし、「生きてこそ」のドキュメンタリが公開されるというときにこんなもの見て大喜びしている自分に、あらためてがっかりです。
2008年12月16日
2001人の狂宴

監督:ティム・サリヴァン
キャスト:ロバート・イングランド, リン・シェイ, ジュゼッペ・アンドリュース, ジェイ・ギルスピー
後のスプラッター映画に多大な影響を与えたハーシェル・ゴードン・ルイスの名作カルトホラー『2000人の狂人』を、『キャビン・フィーバー』のイーライ・ロス製作で完全リメイクしたホラー作品。
道に迷って辿り着いた小さな村で住民からの歓迎を受ける若者たち。
しかし、そこは南北戦争で虐殺に遭い、殲滅された村だった。
亡霊と化した住民は次々と若者たちを…。
製作がイーライ・ロスということで、リメイク版はよりエンタテインメント性に溢れたキュートな作品になっております。
なぜかひとり増えてるし(笑)。
ロバート・イングランドとリン・シェイが狂った夫婦を演じているじてんで、ホラーファンにはたまらないものがありますね。
殺しかたも、ルイスのものよりもあっさりとしてはいますが、目玉がピョーンと飛び出たり、串刺しになったりと、サービス満点です。
女の子も可愛いし。
中国系の女の子がスタイル抜群でエキゾチックな魅力を出しています。
彼氏の黒人のキャラもいいし、主人公カップルよりも好きでしたね。
映画の冒頭ちかくで、疾走する主人公たちの車にアルマジロの死体を投げこんでヒッチハイクしようとする男に注目です(笑)。
こういうのほんと好きなんだ。
やや古の作品ばかり取り上げてごめんなさいね。
2008年12月15日
クラーケンフィールド/HAKAISHIN

監督:ティボー・タカクス
キャスト:チャーリー・オコンネル,ヴィクトリア・プラット,クリスティ・アンガス
正体不明の海洋生物が財宝を狙う人間たちに襲い掛かるモンスターパニック。
海での不可解な溺死で両親を亡くしたレイ・ライターは、以来その原因を探し求めていた。
そんなある日、両親の事故現場で巨大な海洋生物と遭遇したと証言する考古学者が現れ……。
またイカ映画。
またティボー・タカクス。
好きなんですよ、G-COREが(笑)。
あえていうまでもないと思いますが、クローバーフィールド/HAKAISHAとはまったく関係ありません。
もちろん、自由の女神も出てこないし、ニューヨークですらない。
これまた巨大イカが人間を食べまくるという話なのですが(ていうかそれ以外ないよね)、はじまってすぐにもうびっくりですよ。
脇役の大学生役の男の子がチョー可愛い。
黒髪でたれ目で、ちょっとノーマン・リーダスっぽいかな。
口元の黒子がたまらなくセクシーです。
ちょっと拗ねたような声もいい。
情けない役柄にもきゅんときました。
すっかり夢中になってしまい、イカそっちのけでテレビ画面にかじりいついていました(ちなみに、このDVD、レンタルのみです)。
まあ、「クラーケン」よりはイカの姿かたちも見られたので、よかったですが(もちろん、パッケージほどのサイズはない)。
考えてみれば、イカの食べかたって、かなり残酷ですよね。
サメならがぶりとやってぺろっと飲みこんでしまうけど、イカはなんかじわじわやられる感じがする。
主人公がディナーにイカ焼きをむしゃむしゃ食べているところがおもしろかったです。
それでも、やっぱり、一番の見所はあのイカした彼です(最終的にだじゃれ)。
エリアス・トゥフェキスくんっていうみたい。
「スピーシーズX」に出てるみたいなので、さっそく見てみます。
スピーシーズなんて、3以降まったく見ていないけど。
1はマイケル・マドセンが渋くておもしろかったんだけどな。