2009年09月03日
ボーダータウン 報道されない殺人者

監督: グレゴリー・ナヴァ
出演: ジェニファー・ロペス, アントニオ・バンデラス, マヤ・ザパタ, マーティン・シーン
実在の未解決連続殺人事件の謎に迫った社会派サスペンス。
女性を狙った連続殺人事件の取材でメキシコ国境の街フアレスを訪れた新聞記者ローレンは、事件の真相究明に奔走するのだが……
ジェニファー・ロペスとLLクールJ太郎は歌うたいよりも役者として映画に出ているときのほうが好き。
もちろんアントニオ・バンデラスも好きなので、とくになにも考えることなく見ましたが、あまりに凄惨でリアリティのあるつくりに、ちょっとした自己嫌悪……平和ボケした日本人です。すみません。
実際に起こった事件をテーマにした作品。
労働者として不当なあつかいを受け、最低限の人権まで踏みにじられる現実がことこまかに描かれています。
今こうして部屋でビールを飲みながらのんびりDVDを眺めているこの瞬間にも、メキシコ(あるいはそれ以外の国でも類似した事件が起きているとすればそこでも)でわたしよりも年下の女性が筆舌に尽くしがたい苦痛に曝されているかと思うと、胸が痛みます。
ちなみにこの映画、アメリカでは未公開らしく、釈然としない気分。
そしてアクションやエロがちょっと邪魔。
深刻なテーマをあつかっているわけですし、ハリウッド的な派手さは思い切って排除してみてもよかったのではと思います。
あと、フアネスが本人役として出演していて、ステージの上でギターをかき鳴らしながら「追憶の黒いシャツ」を歌うシーンがあるのですが、これもそんなに必要とは思えませんでした。
フアネスは好きなんだけどね。
Posted by bm at 02:13
│サスペンス